夜勤ってやばいの！？夜勤のメリットとデメリット、おすすめの働き方を解説

どうもこんにちはツヨです。

就職活動や転職活動を通じて、仕事を探すということはほとんどの人の人生において避けて通ることはできないことです。その際に、フリーターの方々などから人気を集めている夜勤はその時給の高さが魅力で、有力な選択肢として検討している方も多いかもしれません。

ですが、やはりその高額な給料の代わりに昼夜逆転の過酷な生活スタイルを強いられることとなり、デメリットも小さくはありません。実は私も工場での夜勤を経験したことがあるのですが、夜に働いて昼に寝るという生活は想像以上に辛いものがありました。

そこで今回は、夜勤に関する実態を、メリットとデメリットにも触れながらご紹介していきたいと思います。

夜勤の現状

病院や工場など交代制の勤務形態をとる職場では、「夜勤」という働き方が一般的です。労働基準法第61条では、深夜労働（夜勤）の時間帯を「午後10時から午前5時まで」と定義しています。

特に看護師や介護士の方は、6:00～翌朝10：00が勤務時間で、8時間×2セット+休憩2時間という18時間も拘束されるという勤務体系が常態化しています。これでは、退勤したと思ったら6時間後にはまた出勤しなくてはならないことになってしまいます。

雇用者に占める夜勤従事者の割合は、平成9年13.3%、平成14年17.8%、平成19年17.9%、平成24年21.8%（約1,200 万人） と、一貫して増加しています。現在では、働く人のうち5人に1人は夜勤ということになります。

夜勤がもたらす身体的不調

不規則な勤務を強いられる深夜交替制勤務者の抱える問題は、特質上、自然の生物学的リズムに調和せず、人間の生理に逆らって労働を強要されることにあります。

このような身体の混乱が、疲労の原因に結びついているほか、睡眠障害や胃腸障害などの早期影響に止まらず、肥満、糖尿病、高血圧症、近年では前立腺がんや乳がんなどの悪性腫瘍リスクが上昇すると報告されています。

疲労をためている労働者は、職業上の災害を被ったり自動車衝突事故を起こしたりする高いリスクも抱えています。

夜間働くことは、低下した生理機能に抗して働くことから負担を増大させる一方、本来活発なリズムとなっている昼間に睡眠をとることから、質の悪い睡眠となってしまいます。こうして、全体として、深夜労働は疲労を蓄積させ健康障害をもたらすのです。

本来、夜は寝ているはずなので、夜勤中は身体の活動レベルが低いため、眠気や倦怠感などが現れます。生体時計に変調をきたし、不眠症状が現れたり、胃腸障害などの体調不良が出やすくなり、場合によっては、不安症状やうつ症状が出ることもあり、さらに悪化するとうつ病と診断されるケースもあります。

5年未満の勤務者の場合、うつ病の有病率が5％以下であるのに対し、5年以上続けた勤務者の場合では、30％近くまで急上昇するという調査データもあります。

2011年6月、米国疫学会誌にノルウェーの看護師4万9402人を17年間追跡調査した研究結果が発表されました。研究の結果、夜間勤務を連続して行なう日数が長くなるほど、乳がんの発生リスクが高まったのでした。

5年以上勤務者の中で夜間勤務を４日連続で行った人は、乳がんの発生リスクが他の人より1.4倍高かったですが、６日連続で行った場合には1.8倍へと大幅に跳ね上がりました。

また、現代自動車労組が2004年に労働者を対象として行なった調査結果を見ると、昼夜二交替制の労働者は昼間勤務の労働者に比べて、高血圧や脳血管疾患の診断を受けた割合が２～３倍高かったことが分かりました。

厚生労働省の調査でも、夜勤の人は健康障害を訴える割合が日勤よりも多く、胃腸病、高血圧性疾患、睡眠障害、肝疾患、糖尿病などになる確率も高いことが報告されています。

夜勤による人間関係の変化

夜勤従事者は他の人が眠っている時間に働くため、家族や友人と生活リズムが異なるようになります。結果的に遊びの時間まで合わなくなるので、「友人との付き合いがなくなった」、「飲み会になかなか行けない」ということもなりかねません。

「友達と遊ぶのが生きがい！」という方は注意したほうがいいポイントかもしれません。「遊ぶためにお金を稼いだのに、予定が合わずに友人が減ってしまって遊べない」という事態になってしまうことは十分あり得ます。

また、働く時間が異なることで家族との会話も減り、家族との団欒が失われてしまう可能性もあります。そればかりか、自分が就寝する際に家族が起床し、自分が起床する際に家族が就寝するなどということになれば、物音や照明についてもお互い気兼ねをしなくてはならず、十分に寛げないという事態も頻繁に起こります。

子どもの授業参観や運動会に参加したりなど、家族としての責任を果たすこともままならなくなってしまいます。

夜勤のメリット

最大のメリットは、何より高収入であるという点です。一般的には、夜勤の給料は昼の勤務より1.25倍高いとされています。夜勤で残業するとさらに１.５倍の給料が、休日出勤の夜勤だと１.６倍ほどの給料が支払われることになります。

ケースによっては、一夜勤で35,000円稼げるということもあります。限定された仕事内容のため従業員が少なく、日中の職場ほど人間関係のしがらみがないという点も、社交的でない方には魅力的です。

また、比較的自分のペースで仕事ができる場合が多く、自由な時間もそれなりに確保できるので、その時間に勉強するなり副業をするなりといったことも可能です。仕事は好きだけれども、人間関係に苦手意識を抱いているという方は、夜勤は特に合っていると言えるでしょう。

夜勤なら期間工がおすすめ

長期間夜勤を続けていると、上述したような様々なデメリットがあるので、期間を決めて短期間のみ夜勤として勤務する期間工というスタイルがおすすめです。

期間工とは、自動車工場や家電工場、電子部品製造工場などで勤務する、期間の定めのある労働契約を結んで従事する労働者のことです。期間は最長で2年11カ月or3年なので、ダラダラと長期間働き続ける必要はありません。

この期間工は一般的な工場勤務とは異なり、入社祝い金・交替手当・夜勤手当・寮費無料・社会保険など、すべての手当を手に入れることができます。人によっては1年で200万円、3年で700万円を貯金する場合もあるほどです。

特に、アベノミクスの影響を受けて好景気に沸いている自動車メーカーでの工場勤務は特に恵まれているようです。トヨタ、マツダ、日産、スバルなどを選択肢として検討すると間違いないです。

ですが、そんな恵まれた環境だからこそと言うべきか、やはりそれなりのデメリットが存在します。最大のデメリットは、スキルが身につかないということです。

たしかに給料が高いのは魅力的ですが、そこに長期間安住してしまうと、スキルが身につかないまま無為に年月を重ねていくことになります。もちろん転職をすることも難しいですし、必然的にその場で働き続けるしかなくなってしまいます。

寮での集団生活、夜勤や肉体労働など辛い面もありますが、スキルが身につかないというのが一番大きいです。なので期間工として働くのは長くても3年と割り切って、高額な入社祝い金や給料をできる限り貯金し、ステップアップのための準備をしていくのが得策です。

まとめ

• 働く人のうち5人に1人は夜勤従事者
• 夜勤がもたらす身体的不調は相当深刻
• 夜勤によって家族や友人との人間関係も変化する
• 夜勤による金銭的なメリットは大きい
• 期間が定まった期間工としての勤務がおすすめ

先が見えない時代だからこそ、自分の状況やなりたい未来を見据えたうえで、夜勤も含めた様々な働き方を柔軟に検討していきたいですね。

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